英語の品詞10種類を例文を交えてわかりやすく解説!品詞の見分け方の3ステップもご紹介!
英語を学習するうえで、文の構造や意味を正確に理解するには、「品詞」の知識が欠かせません。
英単語が文中でどのような役割を果たしているのかが分かると、英文の理解力を大きく伸ばすことができます。
英語初心者の方にとって、「名詞」「動詞」「形容詞」「副詞」など、品詞の名前を聞いたことはあるかもしれません。
しかし、それぞれがどんな特徴を持ち、どのように使い分けるのかを感覚的に身につけるのは意外と難しいものです。
例えば「fast」という単語ひとつをとっても、「速く走る(副詞)」「速い車(形容詞)」など文脈によって、役割が変わります。
こうした判断ができるようになると、リーディング・ライティング・スピーキングのすべての英語力が底上げされ、英語学習の効率が格段にアップします。
この記事では、英語の品詞を見分けるための基本ステップを3つに分けて、初心者にもわかりやすく解説します。
具体例を交えながらポイントを丁寧に紹介していくので、英文法が苦手な方でも安心して読み進めることができるので、ぜひチェックしてみてください。
英語の品詞とは?初心者にもわかる基本と10個の役割を解説
英語を学ぶうえで避けて通れないのが「品詞」です。
品詞とは、英単語が文の中でどのような役割を果たしているかを示しています。
英文を正しく読み書きするための土台となる知識であり、特に英語初心者にとっては早い段階でマスターしておくことが英語力向上への近道です。
英語には主に10個の基本的な品詞があり、それぞれが異なる役割を持っています。
以下では、それぞれの品詞の役割と具体例をわかりやすくご紹介します。
1.名詞
名詞とは、人・物・動物・場所・考え・気持ちなど、「名前のあるもの」や「目に見えないこと」を表す言葉のことです。
日本語でいう「○○が」「○○を」となる言葉です。
名詞の例は下記のような英単語です。
分類 | 例 | 意味 |
---|---|---|
人 | teacher, Tom, doctor | 先生、トム、医者 |
物 | book, car, pen | 本、車、ペン |
動物 | dog, cat, elephant | 犬、猫、ゾウ |
場所 | school, park, Japan | 学校、公園、日本 |
考え・気持ち | love, freedom, happiness | 愛、自由、幸せ |
この名詞の中でも「可算名詞」と「不可算名詞」に分けられます。
「可算名詞」は数えられる名詞のことで「a」や「an」がつけられ、複数にするときは「s」や「es」がつけられます。
可算名詞の例文はこちらです。
・I have a book.
私は本を1冊持っています。
・He has two dogs.
彼は犬を2匹飼っています。
一方で、「不可算名詞」は数えられない名詞のことです。
「some」「a lot of」などで量を表すことも多いです。
不可算名詞の例文はこちらです。
・He has a lot of money.
彼はたくさんのお金を持っています。
・This website gives useful information.
このサイトは役に立つ情報をくれます。
2.代名詞
代名詞とは、具体的な名詞の代わりに使う言葉のことです。
代名詞には、下記のような英単語があります。
人称 | 単数 | 複数 | 日本語 |
---|---|---|---|
1人称 | I / me | we / us | 私 / 私たち |
2人称 | you | you | あなた / あなたたち |
3人称 | he / him, she / her, it | they / them | 彼、彼女、それ / 彼ら |
それでは、代名詞を使った例文を見てみましょう。
・I am a student.
私は学生です。
・You are my best friend.
あなたは私の親友です。
・He is my brother.
彼は私の兄です。
・It is raining.
雨が降っています。
・I don’t know them.
彼らのことは知りません。
3.動詞
動詞は、「動き」や「状態」をあらわす言葉のことです。
英語の文では、主語のあとに必ず必要な、とても大切な単語です。
「〜する」「〜である」「〜になる」などの意味をもっています。
動詞には「be動詞」と「一般動詞」の2つがあります。
「be動詞」は、状態・存在を表す動詞で、「am/is/are」などが代表例です。
「一般動詞」は、動き・行動を表す動詞で、「run/eat/speak」などが挙げられます。
動詞については、こちらの動画「【イラスト付き/教材級】英会話の9割がわかるようになる基本動詞Top55【総集編】」でよく使う動詞をコアイメージでわかりやすく解説しているので、ぜひご覧ください。
4.形容詞
形容詞は、名詞の性質やようすを説明する言葉のことです。
つまり、「どんな?」「どのくらい?」を表す言葉です。
形容詞の例としては、下記のようなものがあります。
形容詞 | 意味 | 説明する名詞の例 |
---|---|---|
big | 大きい | big house(大きな家) |
small | 小さい | small dog(小さな犬) |
happy | うれしい | happy child(うれしそうな子ども) |
red | 赤い | red apple(赤いりんご) |
fast | 速い | fast car(速い車) |
interesting | おもしろい | interesting book(おもしろい本) |
形容詞はこちらの2つの使い方があるので、覚えておきましょう。
①名詞の前に置く
a tall man(背の高い男の人)
② be動詞の後ろに置く(補語になる)
She is kind.(彼女は親切です)
5.副詞
副詞は、動詞・形容詞・ほかの副詞・文全体などを詳しく説明する言葉です。
つまり、「どのように?」「どれくらい?」「いつ?」「どこで?」などを表します。
副詞がどのように使われるかを、下記の表で見てみましょう。
説明するもの | 例文 | 副詞の役割 |
---|---|---|
動詞 | He runs quickly. (彼は速く走る) | 「runs(走る)」をくわしく説明 |
形容詞 | She is very kind. (彼女はとても親切) | 「kind(親切)」を強める |
副詞 | He speaks too fast. (彼は話すのが速すぎる) | 「fast」を強める |
文全体 | Unfortunately, I was late. (残念ながら、私は遅れた) | 気持ちをそえる |
一般的に副詞の位置は、下記の3パターンに分けられます。
・動詞のあとに置くことが多い
He walks slowly.
・be動詞のあとや形容詞の前
She is very smart.
・文の最初に置くこともある
Usually, I go to school at 8.
6.助動詞
助動詞とは、動詞の前について、意味をくわしくする言葉です。
たとえば、「〜できる」「〜してもいい」「〜かもしれない」など、動詞に気持ち・可能性・義務などをプラスする働きをします。
助動詞には、下記のようなものがあります。
助動詞 | 意味 | 使い方の例 |
---|---|---|
can | 〜できる | I can swim.(私は泳げる) |
will | 〜するつもり | I will study.(私は勉強するつもり) |
must | 〜しなければならない | You must go.(あなたは行かないといけない) |
may | 〜かもしれない/〜してもよい | It may rain.(雨が降るかもしれない) You may go.(行ってもいいですよ) |
should | 〜すべき | You should rest.(休んだほうがいいよ) |
助動詞のあとには動詞がきますが、いずれの主語であっても動詞の原型が使われることを覚えておきましょう。
7.前置詞
前置詞は、名詞や代名詞の前に置いて、「場所」「時間」「方向」「理由」などを説明する言葉です。
前置詞は、「〜の上に」「〜の中に」「〜と一緒に」「〜のために」などを英語で表すときに使います。
ここでよく使う前置詞を見てみましょう。
前置詞 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
in | 〜の中に | The book is in the bag.(本はカバンの中にある) |
on | 〜の上に | The cup is on the table.(コップはテーブルの上にある) |
at | 〜で(場所・時間) | He is at school.(彼は学校にいる) We met at 7 o’clock.(7時に会った) |
to | 〜へ | I go to the park.(私は公園へ行きます) |
from | 〜から | She is from Japan.(彼女は日本出身です) |
with | 〜と一緒に/〜を使って | I went with my friend.(友達と一緒に行った) I wrote it with a pen.(ペンで書いた) |
for | 〜のために | This gift is for you.(これはあなたのためのプレゼントです) |
前置詞については、こちらの動画「【完全解説】前置詞もう一生忘れない – 最頻出の英語の前置詞Top50を完全イメージ化【一覧・使い分け】」でわかりやすく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
8.冠詞
冠詞は、名詞の前につけて、「どの○○か」をはっきりさせる言葉です。
英語では、名詞だけで使うのではなく「a/an/the」をつけることがよくあります。
冠詞には、下記の3種類があります。
種類 | 冠詞 | 意味・使い方 |
---|---|---|
不定冠詞 | a/an | 「ある1つの〜」「どれか1つの〜」 ※はじめて話題に出すときや、特定されていない物に使う |
定冠詞 | the | 「その〜」 ※話し手も聞き手も、どれのことか分かっている物に使う |
無冠詞 | (なし) | 「a/an/the」をつけない ※複数名詞、物質名詞、固有名詞などに使うことが多い |
冠詞の「a」と「an」にも下記のような違いがあります。
a:次の単語が 子音 の音ではじまるとき
a dog(犬)、a car(車)
an:次の単語が 母音(a, i, u, e, o)の音ではじまるとき
an apple(りんご)、an hour(1時間)←※「h」を発音しないから「an」
9.間投詞
間投詞とは、驚き・喜び・怒り・悲しみなど、感情を短く表す言葉です。
文の中で単独で使われることが多く、他の文の文法に関係しないのが特徴です。
間投詞の例を見てみましょう。
間投詞 | 意味・使い方 |
---|---|
Wow! | わあ!すごい!感動や驚きを表す |
Oh! | あっ!/へえ!軽い驚きや気づき |
Ouch! | いたっ!痛みを表す |
Hey! | ねえ!/おい!呼びかけや注意を促す |
Oops! | おっと!うっかりミスや失敗したとき |
Yay! | やったー!喜びやうれしい気持ち |
Ugh! | うえ〜、うんざり、不快な気持ち |
10.接続詞
接続詞とは、言葉・文・文と文をつなぐ言葉です。
それでは、よく使う接続詞を見てみましょう。
接続詞 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
and | 〜と、そして | I like dogs and cats.(犬と猫が好き) |
but | しかし、でも | I’m tired, but I’ll study.(疲れてるけど勉強する) |
or | 〜か、または | Do you want tea or coffee?(紅茶かコーヒー、どっちがいい?) |
because | なぜなら〜だから | I stayed home because I was sick.(病気だったから家にいた) |
so | だから、それで | I was hungry, so I ate lunch.(おなかすいた、だから昼ごはん食べた) |
when | 〜するとき | I listen to music when I study.(勉強するとき音楽を聞く) |
if | もし〜なら | If it rains, we’ll stay home.(もし雨が降ったら家にいるよ) |
接続詞には、主に下記の3つの働きがあるので、覚えておくと良いです。
働き | 内容 | 例 |
---|---|---|
単語と単語をつなぐ | A and B | Tom and Mary |
文と文をつなぐ | A. But B. | I was tired, but I studied. |
理由や条件などを伝える | because / if / when | I went home because it was late. |
英語の品詞を見分ける基本の3ステップ
次に英語の品詞を見分けるための、下記の基本3ステップをご紹介します。
- 英単語の意味で見分ける
- 文中の位置で見分ける
- 語尾で見分ける
それでは、順番にわかりやすく解説しますので、一緒に見ていきましょう。
1.英単語の意味で見分ける
品詞の見分け方として、意味を見るのが最もシンプルで基本的な方法です。
こちらの例文を使って、実際にどのように見分けるのかを確認してみましょう。
・My brother plays tennis sometimes.
私の弟は時々テニスをします。
この文を、英単語ごとに意味を見ながら分解してみましょう。
英単語 | 意味 | 品詞の判断ポイント |
---|---|---|
My | 私の | 「誰の?」を表す → 代名詞(所有格) |
brother | 弟 | 「人の名前」 → 名詞 |
plays | 〜する | 「動作」 → 動詞 |
tennis | テニスを | 「何をするか?」を表す → 名詞(目的語) |
sometimes | 時々 | 「どれくらいの頻度で?」 → 副詞(動詞を修飾) |
このように、単語の意味と役割を見るだけで、品詞を見分けることができます。
英語の品詞を正しく理解するためには、「文の中での働き」も大切ですが、まずはその英単語が「何を意味しているか?」に注目するのがコツです。
2.文中の位置で見分ける
英単語が文中のどこにあるかを見ることで、その品詞を判断するヒントが得られます。
次の英文を例に考えてみましょう。
・He purchased a new car.
「purchase」という単語の意味がわからなかったとしても、この語が 主語(He)の直後にあり、そのあとに 名詞(a new car) が続いていることから、「これは動詞の位置にあるな」と判断することができます。
実際、「purchase」は「購入する」という意味の動詞です。
このように、英語では単語の意味を知らなくても、文中の位置からその単語が動詞であることを推測することが可能です。
これは、英語が「語順ルール」に厳しい言語だからこそできる分析であり、単語の意味に頼らずとも、文法的な役割を読み解ける大きなヒントになります。
また、英語の文章は、基本的に下記の5つの文型のどれかに分けられます。
文型 | 構造 | 代表的な意味 |
---|---|---|
第1文型 | S + V | 「SはVする」例:Birds fly.(鳥は飛ぶ) |
第2文型 | S + V + C | 「SはCである」例:She is a teacher.(彼女は先生だ) |
第3文型 | S + V + O | 「SはOをVする」例:I play tennis.(私はテニスをする) |
第4文型 | S + V + O + O | 「SはOにOをVする」例:He gave me a gift.(彼は私にプレゼントをくれた) |
第5文型 | S + V + O + C | 「SはOがCするのをVする」例:We call him Tom.(私たちは彼をトムと呼ぶ) |
文型の中で出てくる「S・V・O・C」には、それぞれよく使われる品詞があります。
要素 | 担当する品詞 |
---|---|
S(主語) | 名詞・代名詞 |
V(動詞) | 動詞 |
O(目的語) | 名詞・代名詞 |
C(補語) | 名詞・形容詞 |
このルールを知っていれば、文の構造を見るだけで、「ここにある単語はきっと名詞だ」「これは形容詞だろう」と推測できるようになります。
3.語尾で見分ける
英単語の語尾(接尾辞)で、品詞を見分けることもできます。
名詞・動詞・形容詞などのそれぞれの品詞で、接尾辞に来やすい文字があります。
名詞では、下記のような接尾辞がよく見られます。
接尾辞 | 意味 | 例 |
---|---|---|
-ary / -ery / -ory | 場所 | bakery(パン屋) |
-ar / -or / -er / -ian / -ant / -ent / -ist | 〜する人 | painter(画家)、interviewer(面接官) |
-ance / -ence | 〜すること | maintenance(維持)、difference(違い) |
-ee | 〜される人 | employee(従業員)、interviewee(面接される人) |
-hood / -ship / -ness / -cy / -tude / -th | 状態・関係性 | friendship(友情)、truth(真実) |
-ism | 主義・思想 | capitalism(資本主義) |
-ion / -sion / -ment / -ure | 動作・結果 | decision(決定)、movement(動き)、picture(絵) |
-ity / -ty | 性質 | identity(正体)、beauty(美しさ) |
-logy | 学問 | biology(生物学) |
次に、動詞に来やすい接尾辞を見てみましょう。
接尾辞 | 意味 | 例 |
---|---|---|
-fy | 〜させる | satisfy(満足させる) |
-ize / -ise | 〜する | realize(気づく)、organize(整理する) |
-ate | 〜させる | activate(活性化させる) |
-en | 〜させる | strengthen(強くする)、broaden(広げる) |
最後に、形容詞に来やすい接尾辞をチェックしてみましょう。
接尾辞 | 意味 | 例 |
---|---|---|
-able / -ible / -ble | 〜できる | readable(読める)、possible(可能な) |
-ed | 〜された(受け身) | limited(限定的な) |
-ful | 〜で満ちた | beautiful(美しい)、useful(役に立つ) |
-less | 〜がない | helpless(助けがない)、useless(役に立たない) |
-ous / -eous / -ious | 性質 | famous(有名な)、precious(貴重な) |
-ic / -ical | 〜の性質をもつ | scientific(科学的な)、historical(歴史的な) |
-ent / -ant | 〜の性質をもつ | independent(自立した)、important(重要な) |
-ive | 性質 | creative(創造的な) |
-y | 性質 | sunny(晴れた)、busy(忙しい) |
-like / -esque | 〜のような | childlike(子どもらしい)、picturesque(絵のような) |
-en / -n | 材質 | wooden(木の)、golden(金の) |
英語の品詞を学ぶための効果的な方法4選
ここからは、英語の品詞を学ぶための効果的な方法として、下記の4つご紹介します。
- 辞書を活用する
- 品詞別の単語リストを作成する
- 文法問題集で実践練習をする
- 英文を音読してパターンを覚える
それでは、順番に見てきましょう。
1. 辞書を使って品詞を見分けよう
英語の品詞(名詞・動詞・形容詞など)を見分ける力をつけるために、1番基本な方法が「辞書を使うこと」です。
特にオンライン辞書は、無料で使えてすぐに調べられるのでとても便利です。
意味だけでなく、その単語がどの品詞として使われるのかもすぐにわかります。
多くの辞書では、名詞・動詞・形容詞などに分けて、それぞれに例文がついています。使い方がひと目でわかるので、とても学びやすいです。
たとえば「run」という単語は、「走る」という動詞にも、「ランニング」という名詞にもなります。
辞書を見れば、こうした使い分けがすぐに理解できます。
また、活用形(過去形・進行形など)や語源(どこから来た言葉か)も表示されるので、文法の理解も深まります。
辞書を選ぶときは、例文が多いものを選ぶのがコツです。例文を読むことで、単語が実際にどう使われているのかがよくわかり、自分でも正しく使えるようになります。
初心者には、「品詞+例文」で覚える方法が特におすすめです。
その理由はイメージで覚えやすく、記憶にも残りやすいからです。
最近では、英和辞典や英英辞典のほかに、英語学習者向けの辞書も増えています。
音声で発音が聞けたり、似た意味・反対の意味の英単語がセットで見られるものもあり、とても便利です。
スマホに辞書アプリを入れたり、ブラウザにお気に入り登録しておけば、いつでもすぐに調べられるので、英語学習がスムーズになります。
辞書は「意味を調べる道具」ではなく、品詞や使い方を学べる学習ツールとしてどんどん活用していきましょう!
2.品詞別の英単語リストを作成する
英単語を覚えるときに、品詞ごとに分けて覚える方法はとても効果的です。
ただ単語をバラバラに覚えるのではなく、「これは名詞」「これは動詞」のように整理することで、文法の役割や使い方も一緒に理解しやすくなります。
たとえば、動詞だけを集めたリストや、形容詞だけを集めたリストを自分で作ってみましょう。
動詞リストには、過去形や進行形も書いておくと、動詞の変化も覚えやすくなります。
形容詞のリストには、一緒によく使う名詞も書き加えると、セットで覚えることができて、自然な英語表現に役立ちます。
このようなリストは、ノート、アプリ、スプレッドシートなど、自分が使いやすい方法で簡単に作ることができます。
単語を自分で分類していく中で、「この単語は動詞としても名詞としても使えるんだ」というような新しい気づきが生まれることもあります。
作ったリストは、できるだけ毎日少しずつ見直すようにしましょう。
短い時間でもくり返し確認することで、記憶にしっかり残ります。
英単語は一度覚えても忘れやすいものですが、何度も見ることで長く覚えていられるようになります。
このように、品詞ごとに単語を分けて覚えることで、語彙力と文法の理解を同時に高めることができます。
3.文法問題集で実践練習をする
英語の品詞を正しく見分けられるようになるためには、文法の問題を使って練習するのがとても効果的です。
ルールを覚えるだけでなく、実際の文章で単語がどう使われているのかを問題を通して確認することで、理解が深まります。
特に、文章の中の空欄に適切な単語を選ぶ問題は、品詞を見分ける力を試すのにピッタリです。
市販の文法問題集には、名詞・動詞・形容詞・副詞などに注目した問題が多く載っていて、基礎からしっかり学べます。
英検やTOEICのような試験用の問題集では、実際の試験に出る形式で練習ができるので、出題のパターンにも慣れることができます。
たとえば、「quick」「quickly」「quickness」のような似た単語から正しいものを選ぶ問題では、言葉の形や使われ方から品詞を判断しなければなりません。
こうした問題を何度も解くことで、文章の中でどの品詞がふさわしいかを素早く見つけられる力が身につきます。
この力は、英文を読むときや英作文を書くときにも大いに役立ちます。
また、ただ正解を確認するだけでなく、なぜそれが正しいのか、他の選択肢はなぜ違うのかをしっかり理解することが大切です。
解説を読むことで、品詞についての理解がより深くなり、似たような問題にも応用できるようになります。
このように、文法問題集を使った練習は、品詞の知識をしっかり身につけ、実際の英語の中で使えるようになるための良い方法です。
4.英文を音読してパターンを覚える
英語の品詞をしっかり理解するには、声に出して英語を読む「音読」がとても効果的です。
音読をすることで、英語の語順や文の形、そしてそれぞれの品詞がどこに使われるのかが、だんだんと自然に身についていきます。
目で読むだけでは気づきにくい英語のリズムや語感も、声に出すことで実感できるようになります。
たとえば、「形容詞は名詞の前に置く」「副詞は動詞を説明する」などの文法ルールは、説明を読んで覚えるよりも、実際の英文を何度も音読したほうがスムーズに身につきます。
同じような文をくり返し読むうちに、「この位置にはこの品詞が来る」という感覚が体でわかるようになります。
また、音読は発音やイントネーションの練習にもなります。英語の音やリズムに慣れることで、聞き取りやすくなったり、自分でも話しやすくなったりします。
意味を考えながら声に出すことで記憶にも残りやすくなり、学習の効率が高まります。
音読の教材としては、中学生や高校生向けの例文集、英検やTOEICの問題に出るような短文、自分が苦手な品詞に注目した例文などがおすすめです。
最初はゆっくりでかまいませんが、慣れてきたらスムーズに読めるように練習してみましょう。
このように、英文を声に出して読むことで、品詞の使い方や文法の形が自然と理解できるようになります。
音読は道具がいらず、どこでもすぐに始められる学習方法なので、毎日の英語の勉強に取り入れてみてください。
また、こちらの動画「英語の仕組みが分かれば英会話は【超簡単】!|文法本いらず、この3つだけで英語は話せる、聞けるようになる!」で、英語初心者に向けて、英文法のコツを解説していますので、あわせてご覧ください。
まとめ
英語の品詞を見分けることは、文法力向上の第一歩です。
単語の役割や位置、接尾辞などの特徴を意識することで、品詞を正確に特定できるようになります。
また、辞書や問題集を活用した学習や、音読を通じた実践的なトレーニングを行うことで、さらに理解を深められます。
本記事で紹介したポイントを日々の学習に取り入れ、英語力を着実に向上させていきましょう。
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