【簡単】英語の品詞の見分け方を3ステップに分けて解説!具体例でわかりやすくご紹介
英語を学習するうえで、文の構造や意味を正確に理解するには、「品詞」の知識が欠かせません。
英単語が文中でどのような役割を果たしているのかを見極めることで、英文の理解力や表現力を大きく伸ばすことができます。
特に初心者の方にとって、「名詞」「動詞」「形容詞」「副詞」など、品詞の名前を聞いたことはあっても、それぞれがどんな特徴を持ち、どのように使い分けるのかを感覚的に身につけるのは意外と難しいものです。
例えば「fast」という単語ひとつをとっても、「速く走る(副詞)」「速い車(形容詞)」など文脈によって役割が変わります。
こうした判断ができるようになると、リーディング・ライティング・スピーキングのすべての力が底上げされ、英語学習の効率が格段にアップします。
この記事では、英語の品詞を見分けるための基本ステップを3つに分けて、初心者にもわかりやすく解説します。
具体例を交えながらポイントを丁寧に紹介していくので、英文法が苦手な方でも安心して読み進めることができます。
英語力をさらに高めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
英語の品詞とは?初心者にもわかる基本と8つの役割を徹底解説
英語を学ぶうえで避けて通れないのが「品詞(part of speech)」の理解です。品詞とは、単語が文の中でどのような役割を果たしているかを示す文法上の分類のことを指します。英文を正しく読み書きするための土台となる知識であり、特に初心者にとっては早い段階でマスターしておくことが英語力向上への近道です。
英語には主に8つの基本的な品詞があり、それぞれが異なる働きを担っています。以下では、それぞれの品詞の役割と具体例をわかりやすくご紹介します。
- 名詞(Noun):人・物・場所・概念などを表す語句
例:book, happiness, Tokyo - 動詞(Verb):動作や状態を表す語句
例:run, eat, is - 形容詞(Adjective):名詞を修飾して性質や状態を説明する
例:beautiful, red, tall - 副詞(Adverb):動詞や形容詞、他の副詞を修飾する
例:quickly, very, well - 前置詞(Preposition):名詞・代名詞と他の語の関係を示す
例:in, on, at - 接続詞(Conjunction):単語や文をつなぐ役割を持つ
例:and, but, because - 代名詞(Pronoun):名詞の代わりに使われる語句
例:he, she, it - 冠詞(Article):名詞の特定・不特定を示す語句
例:a, an, the
これらの品詞をしっかり理解することで、英語の文構造をスムーズに把握できるようになり、文法力と表現力の向上につながります。英文を読む際の理解度が高まり、英作文でも適切な語を選べるようになるため、英語学習全体の効率も大きくアップします。
英語の品詞を見分ける基本の3ステップ
次に英語の品詞を見分けるための、下記の基本3ステップをご紹介します。
- 文中の位置と役割を確認する
- 接尾辞や単語の形をチェックする
- 修飾関係を分析する
それでは、順番にわかりやすく解説しますので、一緒に見ていきましょう。
1.文中の位置と英単語の役割を見極める
英語の品詞を正しく見分けるためには、単語が文の中でどのような位置にあり、どんな役割を果たしているのかを確認することが重要です。
英語は語順が比較的固定されており、単語の位置によって意味や品詞が判断しやすい特徴を持っています。
そのため、「文中での位置」と「文法的な機能」をセットで捉える習慣をつけることが、英語力アップの近道です。
たとえば、英語の文は基本的に「主語(S)+動詞(V)+その他の要素(Oや副詞句など)」という順番で構成されています。
この並びに従って単語の位置を見ると、それが名詞、動詞、前置詞などどの品詞に該当するのかを比較的スムーズに判断できます。
また、同じ単語でも文中の使われ方によって品詞が異なることもあります。
たとえば「fast」は副詞としても形容詞としても使えますが、どちらであるかは文中での役割を見ないと判断できません。
そのため、英語の文章を読む際は、常に「この単語はどこにあるか」「何を説明しているのか」を意識しながら観察することが大切です。
例文:
The cat sleeps on the mat.
この文を分解すると、「The cat(その猫)」は主語であり、文の最初に置かれる名詞句です。「sleeps(眠る)」は動詞で、主語が行っている動作を示します。
そして「on the mat(マットの上で)」は場所を表す前置詞句で、動詞に対して「どこで眠っているのか」という情報を付け加える働きをしています。
このように、それぞれの単語の位置と働きを丁寧に確認することで、文法構造の理解が深まり、品詞の識別もより正確にできるようになります。
2. 接尾辞や英単語の形をチェックする
英単語の「接尾辞(suffix)」や語の形に注目することは、品詞を見分けるための非常に有効な方法です。
特に語尾に特定の文字列が付くことで、その単語が名詞、形容詞、動詞、副詞のどれに該当するかを判断しやすくなります。
これは語形成(word formation)のルールに基づいており、語彙力の強化や文法理解のスピードアップにもつながります。
英語では、特定の接尾辞が付いている単語は、その形によってある程度の品詞が予測できます。以下に、主な品詞ごとの代表的な接尾辞とその例を紹介します。
- 名詞の接尾辞: -tion, -ness, -ment, -ity
例: information(情報), happiness(幸福), development(発展), ability(能力)
- 形容詞の接尾辞: -ful, -less, -able, -ive
例: beautiful(美しい), careless(不注意な), reliable(信頼できる), active(活動的な)
- 動詞の接尾辞: -ify, -ize, -ate, -en
例: simplify(簡素化する), organize(整理する), create(創造する), shorten(短くする)
- 副詞の接尾辞: -ly
例: quickly(素早く), softly(やわらかく), kindly(親切に)
このように、単語の語尾に注目するだけで、文法的な役割をある程度推測することができます。特に初学者のうちは、知らない単語が出てきたときに接尾辞に注目する癖をつけると、読解や語彙の習得がスムーズになります。
また、単語を正しく使い分けるうえでも非常に役立つ知識です。
3.修飾関係を分析する
単語の品詞を見分けるうえで非常に有効なアプローチのひとつが、「修飾関係」に注目することです。
英語では、ある単語が別の単語の意味を詳しく説明したり、性質や状態を補足したりする場合があります。
このような関係を「修飾」と呼び、修飾の対象と修飾する語の組み合わせを見れば、それぞれの単語がどの品詞に該当するかを判断するヒントになります。
たとえば、名詞を修飾する語は形容詞であることが多く、動詞や形容詞、さらには他の副詞を修飾する語は副詞である場合がほとんどです。
このようなパターンを理解しておくと、未知の単語に出会ったときでも、その文脈から品詞を推測することができるようになります。
以下の英文を例に、修飾関係がどのように働いているのかを見てみましょう。
例文:
She sings beautifully.
この文では「beautifully」が「sings(歌う)」という動詞を修飾しています。
つまり、「どのように歌うのか」という方法を説明しており、このように動詞を修飾する単語は副詞に分類されます。
見た目では「beautiful(美しい)」という形容詞に似ていますが、文中での役割が異なるため、副詞として使われている点に注意が必要です。
修飾関係を見極める力を身につけることで、英文の構造をより深く理解できるようになり、単語の意味や品詞の識別がぐっと楽になります。
特に英語を使った表現力を高めたい人にとっては、この視点は非常に有効です。
品詞ごとの見分け方と具体例
次に名詞・動詞・形容詞・副詞・前置詞の見分け方を具体例を用いて、解説します。
それでは一緒に見ていきましょう。
名詞(Noun)の見分け方
名詞とは、人・物・場所・アイデアなどを表す単語のことで、英語の文の中では主語や目的語として頻繁に使われます。
文章を構成するうえで欠かせない要素であり、最も基本的な品詞のひとつです。
たとえば、「人」「本」「テーブル」「自由」など、目に見えるものから抽象的な概念まで、名詞は非常に幅広いものを指します。
名詞を見分けるコツのひとつは、その前にどのような語が置かれているかを確認することです。
英語では名詞の直前に、冠詞(a, an, the)や、所有格(my, your, his, her など)がよく使われます。
たとえば「a book」「my car」「the idea」といった表現は、すべて後ろに来る単語が名詞であることを示しています。
また、名詞は文の中で「誰が?」「何が?」に答える主語になったり、「何を?」「誰を?」に答える目的語として機能したりします。
そのため、文中でどのような働きをしているのかに注目することも、名詞を見分けるうえでの重要なポイントです。
例文:
The book is on the table.
この文では、「book(本)」と「table(テーブル)」が名詞です。「book」は文の主語として使われており、「何が?」という問いに答えています。「table」は「on」という前置詞の目的語として使われており、「どこに?」という場所を説明する表現の一部となっています。
どちらも、目に見える「物」であり、名詞の典型的な例と言えます。
このように、名詞は文の構造を理解するうえで中心的な役割を果たします。
冠詞や所有格の後ろにあるかどうか、文の主語や目的語として使われているかどうかをチェックすることで、名詞を見分ける力が自然と身についていきます。
動詞(Verb)の見分け方
動詞とは、主語が「何をしているか」「どのような状態にあるか」を表す単語で、英語の文において中心的な役割を担います。
動作や出来事、感情、存在などを表す単語が動詞に該当し、英語の文は基本的に動詞がなければ成り立ちません。
そのため、動詞を正しく見分けることは英文理解の第一歩です。
英語の動詞は、時制(現在・過去・未来など)や主語の人称(I, you, he, she など)によって形が変化する特徴があります。
たとえば、「run(走る)」という動詞は、現在形で三人称単数の主語(she, he, it)の場合「runs」に変わります。
また、過去形では「ran」、現在進行形では「is running」、未来形では「will run」など、さまざまな形に変化します。
動詞を見分けるポイントとしては、主語の直後に来ることが多いという点があります。
「主語+動詞」という語順が基本であるため、文の構造を意識して読むことで動詞を特定しやすくなります。
また、助動詞(can, will, must など)の後ろに来る単語も動詞である場合が多く、これも見分けるヒントとなります。
例文:
She runs every morning.
この文では、「She(彼女)」が主語で、「runs」がその行動を表す動詞です。「runs」は「走る」という動作を意味しており、主語が三人称単数であるため「s」が付いて現在形として使われています。
さらに、「every morning(毎朝)」という時間を表す副詞句が付くことで、日常的な習慣を表す文となっています。
このように、主語の直後に置かれ、時制や人称によって形が変化する単語は、動詞である可能性が高いです。
英文を読む際には、「誰が何をしているのか?」という視点で文を分解しながら、動詞の働きに注目することで、英語の理解力を高めることができます。
形容詞(Adjective)と副詞(Adverb)の違い
英語を学ぶうえでよく混同されがちな品詞が、「形容詞(adjective)」と「副詞(adverb)」です。
この2つは見た目や使われ方が似ているように感じられるかもしれませんが、それぞれ修飾する対象が異なります。
正しく使い分けることで、表現力が豊かになり、自然な英語が書けるようになります。
形容詞は、主に名詞を修飾する役割を持ちます。
名詞の前や後ろに置かれて、その名詞の性質や状態を説明します。
たとえば、「a red apple(赤いリンゴ)」のように、「red(赤い)」が「apple(リンゴ)」という名詞を説明しています。
形容詞は、「どんな?」という問いに答える語であることが特徴です。
一方で、副詞は動詞・形容詞・他の副詞などを修飾し、「どのように」「どれくらい」「いつ」「どこで」など、さまざまな情報を追加する働きを持ちます。
副詞は非常に柔軟性が高く、文章全体の意味を詳しく説明するのに役立ちます。
たとえば、「She sings beautifully(彼女は美しく歌う)」では、「beautifully」が「sings(歌う)」という動詞を修飾しています。
例文を見て、形容詞と副詞の違いをより明確に理解してみましょう。
例文:
It is a beautiful day.
この文では「beautiful(美しい)」が「day(日)」という名詞を修飾しています。
つまり、「どんな日か?」という問いに対して「美しい日」と答えており、形容詞として使われています。
例文:
He drives very quickly.
この文では「quickly(素早く)」が「drives(運転する)」という動詞を修飾しています。
つまり、「どのように運転するのか?」という方法を表しており、副詞として使われています。
さらに「very(とても)」も副詞で、「quickly」を修飾して程度を強調しています。副詞はこのように、他の副詞を修飾することもできます。
このように、形容詞は名詞を、そして副詞はそれ以外の語句(主に動詞・形容詞・副詞)を修飾するという明確なルールがあります。
英語の文法を正しく理解するうえで、この違いをしっかり押さえておくことは非常に重要です。
前置詞(Preposition)の見分け方
前置詞とは、名詞や代名詞と他の語句をつなぎ、場所・時間・方向・手段などの関係性を示す語です。
英語では「前置詞+名詞(または代名詞)」の形で「前置詞句(prepositional phrase)」を作り、文にさまざまな情報を加える役割を果たします。
たとえば、「in the box(箱の中に)」「at the station(駅で)」のように、場所や位置、時間などを表す際によく使われます。
前置詞は、名詞や代名詞の前に置かれるため「前置詞」と呼ばれています。
日本語の「〜に」「〜で」「〜から」などの助詞に似た働きを持っていますが、英語では語順が非常に重要であり、前置詞があることで文の意味が大きく変わることがあります。
正しい前置詞を使えるかどうかは、自然な英語表現ができるかどうかの分かれ目とも言えるでしょう。
前置詞を見分けるポイントのひとつは、直後に必ず名詞や代名詞が続いているかどうかです。
たとえば「on the table」や「under the bed」では、「on」や「under」が前置詞で、それぞれ「table」や「bed」との関係を示しています。
このようなセットで前置詞句を形成しているかどうかをチェックすることで、前置詞を特定しやすくなります。
例文を使って、実際に前置詞の働きを確認してみましょう。
例文:
She is sitting on the chair.
この文では、「on」が前置詞であり、「the chair(その椅子)」という名詞と一緒に「on the chair」という前置詞句を構成しています。
この前置詞句は「どこで座っているのか?」という場所を示しており、動詞「sitting」に対して場所の情報を付け加える役割を果たしています。
このように、前置詞はそれ単体で意味を持つというよりも、後ろに続く名詞との組み合わせによって意味を形成します。
前置詞句の構造を理解し、どの語とどの語が関係しているのかを見極めることが、前置詞の正しい見分け方につながります。
英語の品詞を学ぶための効果的な方法4選
ここからは、英語の品詞を学ぶための効果的な方法として、下記の4つご紹介します。
- 辞書を活用する
- 品詞別の単語リストを作成する
- 文法問題集で実践練習をする
- 英文を音読してパターンを覚える
それでは、順番に見てきましょう。
1.辞書を活用する
英語の品詞を見分ける力を身につけるうえで、最も基本的で確実な方法のひとつが「辞書を活用すること」です。
特にオンライン辞書は、無料で簡単にアクセスでき、検索すればすぐに単語の意味だけでなく、その単語がどの品詞として使われるのかを確認することができます。
多くの辞書には、名詞、動詞、形容詞などの品詞ごとに項目が分かれており、それぞれの使い方を具体的な例文とともに紹介しています。
たとえば「run」という単語は、「走る」という動詞としても、「ランニング」という名詞としても使われます。
辞書を使えば、これらの使い分けが一目で確認でき、さらにどのような文脈で使われるのかまで把握することができます。
また、語源や活用形(過去形・過去分詞・進行形など)も併せて表示されるため、文法的な理解も深まります。
品詞の用法に加えて、例文が豊富な辞書を選ぶこともポイントです。
例文を見ることで、単語が実際の文章の中でどのように使われているのかを視覚的に理解でき、自分でも正しく使えるようになります。
特に初心者にとっては、「品詞+例文」で記憶に残りやすくなるので、学習効率が大きく向上します。
最近では、英和辞典や英英辞典に加えて、英語学習者向けの辞書サービスも充実しており、音声読み上げや類義語・反意語の提示、語法の注意点なども確認できます。
スマートフォンのアプリやブラウザのブックマークに辞書を登録しておけば、学習中にすぐ調べられるので非常に便利です。
辞書はただ意味を調べる道具ではなく、品詞の理解や使い分けを深めるための学習ツールとして積極的に活用することが、英語力の向上につながります。
2.品詞別の単語リストを作成する
英語の単語を覚える際に効果的な方法のひとつが、品詞ごとに単語を分類して覚えるというやり方です。
英単語をただバラバラに覚えるのではなく、「これは動詞」「これは名詞」といった形で品詞ごとに整理することで、それぞれの単語が持つ文法的な特徴や使い方が頭に入りやすくなります。
たとえば「動詞リスト」「形容詞リスト」「副詞リスト」など、自分でカテゴリごとの単語集を作ることで、学習内容が整理され、復習もしやすくなります。
動詞だけを集めた一覧を作って、そこに過去形や進行形も併せて書き込めば、活用のパターンまで自然に覚えることができます。
形容詞であれば、よく一緒に使われる名詞も一緒に書き出しておくと、フレーズとして記憶に残りやすくなります。
このような品詞別の単語リストは、単語帳アプリやスプレッドシート、ノートなど、自分が使いやすいツールで簡単に作ることができます。
また、学んだ単語を自分で分類していく過程で、「この単語は動詞としても名詞としても使えるんだ」といった発見も生まれ、単語の使い分けに対する理解が深まります。
リストを作成したあとは、日々の学習の中で繰り返し見返すことが大切です。
短時間でもよいので毎日確認することで、記憶が定着しやすくなります。
特に英単語は、一度覚えたつもりでもすぐに忘れてしまうことがあるため、反復することで長期記憶につながります。
このように、品詞ごとに単語を整理・分類して学習することで、英語の理解がより深まり、文法の知識と語彙力の両方を効率よく伸ばすことができます。
3.文法問題集で実践練習をする
英語の品詞を正しく見分ける力を身につけるには、実際に文法問題を解くことが非常に効果的です。
単にルールを暗記するだけでなく、実践的な問題に取り組むことで、文中で単語がどのように使われているのかを自然に理解できるようになります。
特に、文中の空欄に適切な品詞を入れるタイプの問題は、品詞の知識を試すうえで最適です。
市販の英語文法問題集には、名詞・動詞・形容詞・副詞といった基本的な品詞にフォーカスした問題が多く収録されています。
中でも、英検やTOEICなどの試験対策用の問題集は、実際の試験で問われる形式に沿って構成されているため、出題傾向に慣れることができ、品詞を見分けるトレーニングにもなります。
たとえば、文中の空欄に「quick」「quickly」「quickness」のどれが入るかを選ぶ問題では、単語の形と文中での役割から品詞を見分ける必要があります。
このような問題を繰り返し解くことで、品詞の違いを文脈から瞬時に判断する力が養われます。
これは英文読解や英作文においても非常に役立つスキルです。
また、問題を解くだけでなく、答え合わせの際に「なぜこの品詞が正解なのか」「他の選択肢はなぜ不正解なのか」といった理由を丁寧に確認することが重要です。
解説を読み込むことで、品詞の知識がより深く定着し、似た問題にも応用できるようになります。
このように、文法問題集を活用した実践的な学習は、品詞の知識を座学から実用レベルへと引き上げる効果があります。
毎日の学習に少しずつ取り入れることで、英語力全体の底上げにもつながります。
4.英文を音読してパターンを覚える
英語の品詞を正しく理解するためには、頭で考えるだけでなく、実際に声に出して英文を読む「音読」が非常に効果的です。
音読を通じて、英語の語順や文の構造、そして品詞ごとの使われ方が体に染み込むように自然と身についていきます。
目で読むだけでは気づきにくい語感やリズムを、音読を通して実感できる点が大きなメリットです。
たとえば、「形容詞は名詞の前に来る」「副詞は動詞を修飾する」といった文法ルールは、説明を読むよりも実際に英文を繰り返し音読することで、より自然に習得できます。
何度も同じパターンの文章を口に出して読むことで、どの位置にどの品詞が使われるのかが感覚的に理解できるようになります。
また、音読は文法だけでなく、正しい発音やイントネーションの練習にもつながります。
英語の音とリズムを体で覚えることができ、リスニング力やスピーキング力の向上にも効果的です。
意味を考えながら声に出すことで、記憶の定着も良くなり、学習効率が大きく高まります。
音読用の教材としては、中学〜高校レベルの英文法をカバーした例文集や、英検・TOEICなどの試験に出てくる例文、または自分が苦手と感じる品詞に注目した短文などが有効です。
音読の際は、最初はゆっくりでもかまいませんが、慣れてきたらスムーズに読めるよう練習していくと効果がさらに高まります。
このように、英文を声に出して読むことで、品詞の使われ方や文法構造が自然と身につき、総合的な英語力の向上にもつながります。
音読は手軽で続けやすく、場所を選ばず実践できる学習法なので、毎日の英語学習にぜひ取り入れてみましょう。
また、こちらの動画「英語の仕組みが分かれば英会話は【超簡単】!|文法本いらず、この3つだけで英語は話せる、聞けるようになる!」で、英語初心者に向けて、英文法のコツを解説していますので、あわせてご覧ください。
まとめ
英語の品詞を見分けることは、文法力向上の第一歩です。単語の役割や位置、接尾辞などの特徴を意識することで、品詞を正確に特定できるようになります。
また、辞書や問題集を活用した学習や、音読を通じた実践的なトレーニングを行うことで、さらに理解を深められます。
本記事で紹介したポイントを日々の学習に取り入れ、英語力を着実に向上させていきましょう。
また、こちらの記事も英語の品詞についてわかりやすく書いていますので、ぜひチェックしてみてください。
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